JARL第49回理事会

種村一郎

2020/03/01 (Sun) 15:47:11

2月22日、23日に連盟事務局会議室で開催されました。
今回は、第1号から第10号までの多くの議題と業務報告がありました。
既にJARL HPに理事会報告が公表されていますので、特に議論が白熱した2議題についてコメントを残します。

・第2号議案「令和2年度収支予算案について」
予算書によれば、この後の議題である「電子QSL委員会からの答申について」の費用、開発着手費14,900,000円と年間運用費用の4,320,000円が計上されていないことを疑問に思い理事会に臨んだところ、大矢理事からこれについての質問がありました。事務局は、「予算書に含まれていない」、大矢理事「では、来年度の事業ですか」との問いに、「いいえ、今年度に実施予定です」と回答、「ならば、電子QSL委員会からの答申が承認されれば、予算書案を再提出し再審議するのか」との問いに、事務局は「事務局で修正して実行する」とのなんと驚くべき回答がありました。結果的に本議案は否認されたものの、全く基本的順守事項が無視されている現実を目の当たりにした思いです。 それでも賛成9、反対7で可決。

・第7号議案「電子QSL委員会からの答申について」
何よりも、「照合確認はしない」、「JARL会員専用」、「会費非納入時のデーターは保持されない」、「准員は対象外」などは到底受け入れられないし、まして費用対効果の検証もされていない。せめて、会員の皆さんの声を聴くべきではないでしょうか。いったん始めるとすぐに止めるわけにはいきません。全面否定をしている訳ではないので、今少し検討が必要だと考えています。 賛成8、反対7、保留1 過半数に達せず否決  委員会に差し戻し。

・1.9MHz帯、3.5MHz帯のバンドプラン改正案が示されたが、パブコメ案と異なりことから十分検討し、後日禍根とならないように意見を述べました。

アマチュア無線局数がついに40万局を割り、399,859局(総務省2月29日)になりました。(重複局もあるのでもっと前に40万局を割り込んでいた)何とか対策をしなくてはなりません。パブコメの早期実効性を期待したいです。

また、先の理事会で永井監事や私が要望していた積算根拠資料に対し、「経常費用項目明細表」が提出されています。今まで全くこの類の資料が添付されなかったことを思うと、その内容に不満はあるものの一歩前進しました。

会員総数
65,197名。(令和2月7日現在) 2か月連続増